MONDO GROSSO

oken_bass2005-05-20

MONDO GROSSO

MONDO GROSSO

93年の作品。まぁ、所謂クラブ・ミュージックって奴でしょうか。
そう言ってしまうとちょっと軽いかもしれないが、当時のアシッド・ジャズ・ムーヴメントは少なからず僕のベースのプレイ・スタイルに影響を及ぼした。
特にこのモンド・グロッソという「集団」の顔である大沢氏はベーシストでもあり、なかなかツボを心得た音楽を聴かせてくれる。
この手のジャンルは打ち込みモノが殆どで、この作品もドラムはほぼ全編打ち込みなのだが、当時としては極めて生ドラムに近い自然なフィーリングの打ち込みだった。
あまりの自然さに最初打ち込みだって気づかなかったものだ。
ゲストにブランニューヘビーズやガリアーノ、その他トーキング・ラウド・レーベルがらみの面々が参加しており、邦楽とは思えないくらい洒落たクラブサウンドに仕上がっている。
個人的に好きなのが。。。

M1 「ANGER」
ほんの1小節のブレイクに、ふっ。。。と前面に出てくるベースのカッコいいのナンのって!
凄く生々しい、まさにフェンダージャズベースって音がたまりません。
Aメロは2コードの繰り返しでベースラインもリフを繰り返すのだが、1回し目と2回し目のリフが変化しているところなんかは心憎いアレンジだ。上モノは一緒でベースのリフだけ変わるの。その変化が面白い。

M9 「DAZZLING」
作曲者は野呂一生。オリジナルはカシオペアの曲だ。うはは、フューヲタとか言わないでおくんなまし(笑
ジャパニーズ・フュージョンが実にお洒落なクラブ・ミュージックに生まれ変わっている。アレンジひとつでこんなに変わるものかと感心させられた1曲だ。