江川ほーじん氏のスラップ

・・・についてちょっと掘り下げてみよう。ダウンアップ・スラップをマスターされているベーシストにとっては当たり前のハナシになってしまうかもしれないが、そこはホレ、僕が出来ないもんだから(笑

  • サムピングする場所とトーン

そもそも昨日の「ベース・クリニック」の元々の趣旨は、管理人アツシさんのHPである、http://www5f.biglobe.ne.jp/~lozic/のBBSでのほーじんさんのコメントから始まる。それは、「指板上とブリッジ寄りでのサムピングの音の違いをレクチャーしてあげよう(要約)」と言った内容だった。実はほーじん先生自身が多大な影響を受けたラリー・グラハムの教則ビデオでも良く似た内容が語られていたのだが、実際目の当たりにして大いに納得。ブリッジ寄り(フロントPU〜リアPU付近)をハードヒットすると。。。まさにアノぶっとい音になるのだ。自分の66JBから「あの音」が出たのは本当にびっくりした。もちろんほーじんさんも常に同じ場所でサムピングしてる訳では無い。指板上でサムピングする事もある。要は使い分けなのだ。ツーフィンガーでもいろんな場所で弾き分けてトーンを変えるでしょ。あれと同じ理屈だ。

  • ほーじん手順

浅はかな僕のダウンアップ・スラップに対するイメージは、「ピックのオルタネイトを親指で」と言う至ってシンプルなものだった。結果、ダウンアップを使ったスラップのフレージングはおのずと限定されたものになってしまうと言うのが僕の考えだった。しかしそれは僕の大いなる勘違いだった。爆風スランプの「THE TSURAI」という曲のイントロに6連のユニゾンフレーズがあり、以前その手順についてほーじんさんに教えていただいた事がある。そのとき驚いたのが、決して表がダウンで裏がアップという機械的な手順では無いと言う事だ。時にはプルを交え、時にはアップから入り。。。右手はかなり変則的な動きをする事になる。
JUNGLE HOPのライブ中、ほとんど2〜3mの距離でほーじんさんの右手を観察していたが、まるで手品のようで何をしているのか認識できなかった。自分の中で消化しているスタイルであれば想像もつくのだが。。。
その要因の一つが、ギターのカッティングのような規則的な上下運動では無い、変則的な動きによるものであると。。。何となく想像できた。。。かも(汗
彼の技を盗むポイントはそこら辺にあるのだろう。

  • 楽器の鳴らし方

プロのベーシストなら当然の事かも知れないが、己の楽器を隅から隅まで知り尽くし、最大限に鳴らす事が出来る。特にパッシブのフェンダーに関する知識は素晴らしく、フェンダーの鳴らし方は非常に参考になった。楽器に対する愛情も。。。
実はライブが終わった後、自分のジャズベにサインしてもらおうとおねだりしてみたのだ。その時のほーじんさんの台詞。。。「楽器にはサインはしない。楽器にサインしてもらってそれに精神的に頼るようでは駄目。そのジャズベのご主人様はおけんタンなんだよ。」
か・・・格言でした(汗
ちなみにサインはCDにして頂きました♪

さて、、、この経験を自分のプレイに活かせるのか、、、どうなんだ俺!?
はい、がんばります(汗