フラットワウンドとラウンドワウンド

えっと、普段日記を書いてると実際ベーシストじゃないとワカンナイ言葉を当たり前に使っちゃってるのでちょっと解り易く解説してみようかな。

フラットワウンド弦は芯線にリボンのような平らな金属の帯を巻きつけた弦。そもそもエレクトリックベースが登場した当初はフラットワウンド弦しか無かった。要するにウッドベースの弦と同じようなものだ。非常にテンションが強く、ラウンドワウンド弦に慣れてしまうと弾くのが大変だ。倍音が少なく、丸いサウンドになる。モータウンで聴けるジェームス・ジェマーソンサウンドがまさにそれだ。
弦の表面がツルツルしているので、フレットレスに張る人も多い。

一方、より豊かな倍音を求めて開発されたのがラウンドワウンド弦。芯線に円柱状の針金を巻きつけた弦。振動し易く(弾き易いテンション)、倍音の豊かな派手な音色が特徴で、現在ごく一般的に使用されている弦だ。指弾き・ピック・スラップなどオールラウンドに使えるし、程よいテンションでテクニカルなプレイにも向いている。
ザ・フーの今は亡きベーシストのジョン・エントウィッスルが、ギターのように鋭いサウンドを求めて開発させたと言うのは有名なハナシだ。

僕自身、つい最近までラウンドワウンド弦しか使用した事が無かった。本当はジェームス・ジェマーソン大好きで、ああいうサウンドに憧れていたのに。
では、なぜフラットワウンドの使用をためらってたかというと、それはひとえに「テンション」。
いやいや、決して弾きづらいという理由ではない。ネックの細いジャズベースだったからなのだ。
フラットワウンドの弦のテンションはそれほど強い。ジャズベの細いネックに張るのはチョット心配だったのだ(笑
実際にジャズベースにフラットワウンドを張るプレイヤーも結構居るんじゃないかなとは思う。ミシェル・ンデゲオチェロなんかは有名だし。
でも実際に張るのは怖い。。。もろ反っちゃいそう(汗

一方プレシジョンのネックは頼りがいのある(笑)太さだ。チョットやそっとのテンションではびくともしない安心感がある。
もー、「僕にフラットワウンド張って張って!」って言っているようだ。
トーカイのハードパンチャー(プレベタイプ)を手に入れて、やっとフラットワウンドを使用するに至った訳だ。

では、実際に使ってみてどうかというと。。。これがハマル(笑
ジャズベ&ラウンド弦に慣れた耳には非常に新鮮に響く。丸くどっしりとしたサウンドは、少ない音数でボトムを支えるときにとても安心感がある。泥臭い音色でジャンルを選ぶが、ソウル・ファンク系の音楽にはピッタリだ。
生音で弾いたときも気持ちいい。無駄な倍音が一切無く、基音の振動がダイレクトにボディーから響いてくる感じ。ボディー自体の鳴りをチェックするにはフラットワウンドを張るとわかりやすいかもしれない。

。。。まぁ、でもメインはジャズベにラウンドワウンドになるんだけど(笑